松屋の期間限定メニューは、いつだって尖っていて面白い。だが、それだけで松屋を語った気になってはいけない。本当の底力は、いつだってそこにあるレギュラーメニュー、特に「豚肉」にこそ宿っている。
俺が松屋を信頼している最大の理由は、「豚がちゃんと旨いチェーン」であることだ。
工程は至ってシンプルだ。 肉を鉄板で焼き、飯に乗せ、タレをかける。 それだけのことが、なぜこれほどまでに野郎の胃袋を揺さぶるのか。
答えは「鉄板」にある。 セントラルキッチンで煮込まれただけの肉とは違う、現場で熱を入れ、メイラード反応を起こした肉の香ばしさ。この「焼き」の工程を多店舗で維持し続ける松屋の業態そのものが、一つの完成されたシステムなのだ。
特別なことは何もしていない。だが、素材を信じ、鉄板で焼き切る。 その当たり前の積み重ねが、一口食べた瞬間の「ああ、これでいいんだよ」という深い納得感に繋がっている。
牛めしやカルビの影に隠れがちだが、この「豚」の安定感こそが、松屋というブランドを支えているんだと思う。







