燗酒嘉肴 壺中、日本酒に限らず酒・肴を深くダイブする知るひとぞ知る店。
そこに、鴨鍋があるという。いつもあるわけではない鴨鍋。食べる機会がありました。
鴨鍋は、特別に設えられた小上がりでいただくとの事。雰囲気がもう別格。そしてこだわりも半端ない。
自家製ごまだれとポン酢をセットアップ。
鴨肉は冷凍したものを薄くスライス。チルドじゃなきゃだめだよねな観念の人は、え？とか思うけど、脂がしっかししてると薄くなんて切れないからねそもそも。この時点で普通じゃない。
鍋へ鴨を投入する時もこだわりがある。鍋は決して沸騰させない。やわらかな温度帯で鴨肉をさっとしゃぶっとして食べる。これが香り・肉の味などが別格になる初めての体験。あぁ、これは燗酒の温度帯をこだわるようなお店だからこその発想なんだろうなぁ。
野菜はきのこは、通常の温度帯で。
途中でお酒をワインから日本酒に変えるときに差し出された、マイルドなくさやの干物。
じつは、これを口にふくんでから酒をのむと、完全にリセットできるという驚きを覚えました。
文系的な感覚も理系的な感覚も混在する燗酒嘉肴 壺中、なかなかにすごい店。深く世界にダイブしたいなら、ここだ。
※25年9月追記：東京湯島のお店は昨年末で終えて、現在奈良で物件探ししてるとのことです。復活待ってます。
