渋谷駅・9月13日で閉店する本家しぶそばで食べる、夏の新作「枝豆とコーンのかき揚げ」

[レストラン訪問]そば

1980年の開業から40年、渋谷再開発事業のため閉店が決まった本家しぶそば。上京してからというもの、どれだけここで蕎麦を啜ってきただろうか。

渋谷再開発情報サイト|東急株式会社
SHIBUYAの未来はこう変わる!?渋谷の再開発について、東急株式会社より情報を発信します。

だいたいから、駅の立ち食い蕎麦だろうと思って高を括っていた俺が、何度も何度も啜りにいくっていう時点で、あぁもう最初っから虜になっていたんだなぁと思う。まずそもそもの蕎麦つゆがちゃんと旨い事と、生そばをちゃんと茹でて提供しているっていうのが素晴らしいのだが、天ぷらもちゃんとしている。よくある冷えたどうしようもなく美味しくない天ぷらじゃない、ちゃんと温かくさくさくしている天ぷらが、さもこれが当たり前っていうように出てくる。そして、この提供速度が尋常ではないくらい早い。この全てが、しぶそばのよさだと思う。

全店の中で、本家である渋谷は他の支店よりも一文高いのだけど、あれそうだったけ?って思うくらいの感覚でしかない。量もしっかりあるからね、お腹いっぱい楽しめるのがいい。

そして、渋谷駅の本家しぶそばの特徴と言えば、やはりレジでの事前会計。レジの人との会話はだいたい普通の速度なのだが、マイクを通して厨房へオーダーする時の独特のアナウンス。大きな声で喋るスピード50%減な感じで、省略して。例えば、「ひ〜や〜が〜き」って感じ。のばしてのばして、最後はちゃんと止める。決して語尾はのばさず言い切る。そんなスタイルのオーダー。まぁほんとなかなか に稀有な店だと思うのです。

だったらさ、美味しいつゆで食べるあたたかな蕎麦を食べようと思うじゃん?いや、暑いのよ。猛暑なのよ、酷暑なのよ。だから俺は冷たい蕎麦にする。今回は、夏の新商品「枝豆とコーンのかき揚げ」を発注。
当然ながら、かき揚げがサクサクで具材もゴロゴロでちょうどいい旨さに、濃いつゆと蕎麦が相まって、いつもの旨さ。最高だよね、こういうのが本当にいいんだよ。ベストオブ駅そばだって言ってもいいのかもしれない。それくらいにレベルが高い。

それゆえに、再開発とは言え、閉店するのはすごく残念というか無念というか喪失感が半端ないわけです。いくら経営母体が東急グルメフロントさんだからと言って、またこの渋谷の地にしぶそばが復活するとも限らないわけで。

閉店まで、あと数回はいけるかなぁ。しかし、渋谷もどんどん変わっていってるなぁ。

本家しぶそばそば(蕎麦) / 渋谷駅神泉駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5

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